チリに被害を生じた過去の地震・津波

 

建築研究所国際地震工学センターが公開している地震カタログ「世界の被害地震の表」(http://iisee.kenken.go.jp/utsu/index.html)から、「津波のあった地震」、「国名で検索する:チリ」の条件で検索すると、1562年10月28日の地震(M8)以降、70地震が登録されている(重複や不確かないくつかの地震を除いた)。

その内、死者100人以上の地震を表1に示した(1994年以降は死者ありの条件で検索した)。死者数1000人以上の地震は、1960年の巨大地震(M9.5)を含めて、6つある。1960年の地震については、チリでの被害と日本での被害を分けて記している。

「世界の被害地震の表」は宇津徳治東大名誉教授が編集され、建築研究所国際地震工学センターが継承、更新している。

 

表1:「世界の被害地震の表」から抽出したチリに被害を生じた過去の地震(検索条件:「津波のあった地震」、「国名で検索する:チリ」、「死者100人以上」、1994年以降は「死者あり」)。

時間

緯度

経度

深さ

津波

負傷

被害

備考

1562

10

28

1000U

-38.7

-73.15

-

8

T

many

-

some

Chile:Santiago,Arauco(I=11)

1575

12

16

1830U

-39.8

-73.2

-

8.5

T

1500

-

some

Chile:Valdivia,Santiago(I=10) D=120 (2000U?)

1604

11

24

1830U

-17.9

-70.9

-

8.4

T

many

some

seve

Peru:Arequipa,Camana/Chile:Arica(I=10-11) 8.7W

1647

5

14

0230U

-33.4

-70.6

-

8.5

T

2000

-

seve

Chile:Santiago(I=11) D=1000

1657

3

15

2330U

-36.83

-73.03

-

8

T

many

-

seve

Chile:Concepcion,Chillan,Santiago(I=11)

1822

11

20

0230U

-33.1

-71.6

-

8.5

T

many

-

seve

Chile:Copiapo to Valdivia(I=11) 海岸隆起

1835

2

20

2230U

-33.5

-79

-

-

T

many

-

seve

Chile:Juan Fernandez Is.(上の地震による津波か)

1868

8

13

2045U

-18.5

-71

-

8.5

T

25000

-

extr

Chile/Peru(I=11) D=2000/1.15万/4万(2145U?) 8.8W

1877

5

10

0216U

-19.6

-70.2

-

8.3

T

many

some

seve

Chile:Iquique,Tarapaca(HawaiiでD=5)(I=11)(100Uか)

1906

8

17

0040U

-33

-72

25

8.4

T

3760

-

seve

Chile:Valparaiso(I=11) D=1500/2万 8.1S

1922

11

11

0432U

-28.5

-70

25

8.5

T

1000

-

seve

Chile:Atacama D=600 8.3S 8.5W

1928

12

1

0406U

-35

-72

25

8

T

225

-

seve

Chile:Talca(I=10) D=218 8.0S

1960

5

22

1911U

-39.5

-74.5

-

9

T

5700

great

extr

Chile:[Chilean EQ] D=1743/2231 8.5S 9.5W

1960

5

23

0411L

-38.17

-72.57

0

9.5

T

142

872

D4

Chile南部沖[チリ地震津波] 8.5S 9.5W

1985

3

3

2247U

-33.14

-71.87

33

7.8

T

177

2575

seve

Chile:San Antonio,Valparaiso 7.9W

1995

7

30

0511U

-23.34

-70.29

46

7.3

T

3

59

mode

Chile:Antofagasta 日本各地小津波 8.0W

2001

6

23

2033U

-16.26

-73.64

33

8.2

T

139

2687

cons

Peru:Arequipa-Camana-Tacna area/Chile:Arica 8.4W

2007

4

21

1753U

-45.24

-72.65

37

6.3

T

10

-

limi

Chile:Puerto Aisen,rockslide 6.2W

2007

11

14

1540U

-22.25

-69.89

40

7.4

t

2

65

mode

Chile:Tocopilla,Maria Elena(I=8) 7.7W

 

1995730日、2001623日、20071114日の地震については、建築研究所国際地震工学センターが公開している地震カタログ「世界の大地震の震源メカニズム、余震分布、震源断層面及び震源過程」(http://iisee.kenken.go.jp/eqcat/Top_page_jp.htm。検索ページ:http://iisee.kenken.go.jp/eqcat/Top_page_jp_s.htm。Google Earth用KMLファイルあり)上で、地震の震源メカニズム等が閲覧できる。以下は1995年7月30日の地震の震源メカニズム、余震分布、震源過程(図1)、2001年6月23日の地震の震源メカニズム、余震分布(図2)である。

 

図1:1995年7月30日の地震の震源メカニズム、余震分布、震源過程(「世界の大地震の震源メカニズム、余震分布、震源断層面及び震源過程」(http://iisee.kenken.go.jp/eqcat/Top_page_jp.htmより)。

図2:2001年6月23日の地震の震源メカニズム、余震分布(「世界の大地震の震源メカニズム、余震分布、震源断層面及び震源過程」(http://iisee.kenken.go.jp/eqcat/Top_page_jp.htmより)。