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ニュースレター

国際地震工学センター ニュースレター 第74号 2011年11月22日発行

目次

  • 新潟県と東北地方への研修旅行レポート

記事詳細

1. 新潟県と東北地方への研修旅行レポート

津波防災コースの研修生5名は11月14日から18日まで東北沿岸の各地を、地震学と耐震工学コースの研修生18名は11月14日から17日の間に、新潟県長岡市と、3月11日の地震や津波で被害を受けた東北大学や女川町を含む宮城県を訪問しました。以下はその研修旅行の報告です。

-----[東北]-----
シティ・ハイダ(マレーシア)津波防災コース
訪問した津波被災地の様子は、想像しがたく、信じられないものでした。ある津波生存者の話を伺ったあと、生存者に大きな痛みが残されていることを想像しただけで、私はとても悲しくなりました。この現地研修の経験は、私がこれまで経験した中で最も心に残るものとなるでしょう。

モケーテ・ファブリシオ(ドミニカ共和国)地震学コース
東北地方の宮城県にある女川町は、美しい港町だったと思われる部分が3月11日の地震による津波で今は消滅しています。沿岸部は破壊され、部分的に少し水に浸かっていて、住民のものと思われる多くのものがまだ残っている泥やがれきの中から見つかります。この情景はこの町の人々が経験した恐ろしい光景を想像させます。すべての方々に深く同情の念を感じます。

ゴーラン・ジェキック(マケドニア)耐震工学コース
東北の地震による建物の被害は、津波による被害と比較すれば無視できるものです。日本の社会が人的要因による限界まで、成功裏に防災メカニズムを備えていることが印象的です。

ドゥイ・ハルタント(インドネシア)津波防災コース
日本が津波に襲われたことを残念に思います。日本の社会がいつも元気であることを願います。津波早期警報システムはうまく機能し、警報、サイレン、避難路、防波堤、防潮堤などは被害者を減らす役に立ちました。今後私たちは津波早期警報システムを改善し、自然災害を避けられるようお祈りすることを忘れません。


タトゥ・ヤティマントロ(インドネシア)津波防災コース
地震や津波の被害を見たのは初めてだったので、この研修はとても記憶に残り価値のある教訓でした。生存者から直接話を聞くことも出来ました。2011年3月11日地震が日本に起こったことはとても悲しく、日本の人々が一刻も早く被害から再建する強さと忍耐を与えられることを祈ります。

ノール・アザム・シャーリ(マレーシア)津波防災コース
人類が経験した最大の惨禍を見ることは、筆舌に尽くしがたいものです。私たちは幸せを心から祈り、この痛みが一刻も早く消えることを願います。世界のすべての人たちが、いつも愛と優しさに包まれますように。

インタン・イルズワニ(マレーシア)津波防災コース
初日の月曜に仙台に着いた際、津波による被害を見て言葉が出ませんでした。被害は深刻で人々は財産も愛する人も失ったのを見てきました。この研修は私にとって貴重な経験でした。

-----[新潟]-----
ラフィック・サハロフ(アゼルバイジャン)地震学コース
2011年11月14日から17日に地震がと耐震工学コースは、新潟県と宮城県に研修旅行に行きました。長岡市役所、長岡震災アーカイブセンターと山古志地区を訪れました。長岡の地震の歴史を教わった後、2004年の地震の後再建された山古志地区へ行きました。2004年10月23日に3回あった地震で崖崩れや地盤沈下があり、大規模な損害が生じ住民移転を余儀なくされました。しかし、安全な居住地が用意された復興のお陰で今では70%の人口が元の地域に戻っています。そのような災害や危険性の予測、その対策や災害後の段階的な行動を経験することはとても重要だと思います。この研修に関わったすべての機関とこの研修に同行しいつも親切で経験の機会を与えてくれた横井さん、原さん、安嶋さんに感謝します。この研修旅行は大変興味深く楽しくまた同時にとても重要なものでした。

イェフェイ・レン(中国)耐震工学コース
新潟県中越地震の後に、山古志地区の住民が伝統的な錦鯉の養鯉業を守り発展させられるよう、救援と地域の魅力ある再建に、日本政府が全力を上げたことが最も印象的です。さらに、小千谷総合病院で、地震対策として免震構造技術が成功裏に機能したことも深く印象に残っています。

情報

このニュースレターは、これまでの研修生(英語メールのみ)と関係者の方々にお送りし ています。皆様のご意見や情報をお待ちしております。


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