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国際地震工学研修

IISEE Training

研修概要

国際地震工学センターの概要とあゆみ

国立研究開発法人建築研究所国際地震工学センター(IISEE)は、地震・津波災害軽減のために開発途上国の 研究者・技術者に対して地震学、地震工学及び津波防災に関する研修を独立行政法人国際協力機構(JICA)と協 力して実施しており、現在地震工学通年研修中南米地震工学研修(セミナー研修の一つ)、 グローバル地震観測研修、個別研修の4研修を実施しています。2009年~2012年までは中国耐震建築研修を実施しました。これまでの研修修了生は、 2024年9月現在で105ヶ国・地域から2,040名におよび、これらの研修は国内外から高い評価を受けています。

1960年に東京で開催された第2回世界地震工学会議の際に、地震学・地震工学を学ぶ途上国の若手研究者に対する地震工学研修の必要性が議論・認識されました。これを受けて同年、 第1回の国際地震工学研修が「地震学コース」と「地震工学コース」に分けて東京大学で実施されました。この研修成果は国際的な反響を呼び、政府は1962年1月に建築研究所の中に国際地震工学部 (現在の国際地震工学センター:IISEE)を作り、海外技術協力事業団(現在の国際協力機構)と協力して継続実施することにしました。1961-1962年の第2回研修は、前半は早稲田大学で実施されましたが、 その後半からIISEEが引き継ぎました。1963-1972年の間は、ユネスコの日本政府に対する支援を得て研修を実施しました。2006年に「津波防災コース」を新設し、2015年に「地震学コース」、「地震工学コース」、 「津波防災コース」を「地震学・耐震工学・津波防災」として一つのコースに統合しました。それ以来、IISEEは、開発途上国からの要望や学問・技術の進歩に併せてカリキュラムを改訂し続けて、現在に至っています。

IISEEパンフレット/パネル

研修コース 分野 人員 期間 開始年 研修生
通年 地震学 地震学 5 1年(10月-9月)
集団講義(8ヶ月)
個人研修(3ヶ月)
1960 585 1270
地震工学 地震工学 10 1960 611
津波防災 津波防災 5 2006 74
セミナー 中国耐震建築 地震工学 20 2ヶ月 2009
(2009-2012)
72 361
中南米 地震工学 地震工学 14 2ヶ月(2週間は
中南米諸国で実施)
2014
(2014-2022)
114
任意 地震学/ 地震工学 10 ~ 20 1- 2ヶ月 1980
(1980-2000)
175
グローバル地震観測 地震学 20 2ヶ月 (1月-3月) 1995 297
個別 地震学/ 地震工学/
津波防災
- - 1968 112

令和6年9月現在